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若い世代の未来のために

取材に向かう途中の丸ノ内線が、新宿駅でしばらく止まった。
車両が駅に着いたとき、ちょうど地震が起きたからだ。地下鉄の車内で揺れを感じたのは、初めてのことだった。

なにか無性に腹が立った。理不尽な怒りだということはわかっているのだが、「いつまで不安にさせるんだよ」と思わずにいられなかったのだ。

いや、違うな。厳密にいえば、地震は仕方がないと思っているのだ。ただ今回は、それに付随して原発事故が起きた。そのことがずっと頭にあったから、気持ちがまた揺らいでしまったのだと思う。いまこうしているときにも現場で命をかけている方々に、最大の敬意を表したい。




ところで同じころ、息子は吉祥寺にいたらしい。おそらく、歩いて気分転換をして、気持ちを落ち着けたかったんだと思う。たとえ言葉に出さなくとも、彼が「自分がしっかりしなきゃ」と気張っていることは嫌というほどわかっていた。

あとで聞いたら、「ガッツリ食って元気つけなきゃ」ってことで「すた丼」でガンガン食ったのだそうだ。で、そのとき有線からSMAPの「世界にひとつだけの花」が流れてきて、涙が止まらなくなってしまったらしい。しかも、こういう時期なのに店員も明るく働いているので、「日本はまだ大丈夫だ」と思ったという。




正直、ぐっときた。
息子に限らずすべての青少年にいえることだが、これから羽ばたこうとしている彼らにとって、今回の出来事はあまりに酷だと感じていたからだ。やりたいことがあって、好きな子がいたりもして(知らないけど)、悩みもあって、それが青春だ。そこをいかに通過するかで、その後の人生の意味は変わってくるだろう。しかし、だからこそ絶対に、大人の失敗のために彼らの未来を無にするわけにはいかないのだ。そんなの、たまったものじゃない。




そういう意味でも、今回は絶対に失敗してもらうわけにはいかない。現場の方々にとって楽なことではないけれど、ぜひとも着地点を見つけてほしい。
若い世代の未来のために。

そして、そこまでしてくれたなら、そこから先は我々の出番である。つまり、こういうことだ。原発を筆頭に、いままで疑問視されなかった事象ひとつひとつを再検証し、それらが未来にとって本当に必要なのか否かを見極め、本当の意味での新しい社会構造を構築していくべきだということだ。

それが僕らの責任で、あとのことは次の世代に任せればいい。
そう、そこから彼らの仕事がはじまる。









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(2004/04/21)
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久しぶりに、アレクサンドル・クニャーゼフの「無伴奏チェロ組曲」を聴いている。若くして才能を発揮するも、両手の筋力が低下する難病に。その後復活して活躍するが、32歳のとき、演奏旅行の移動中に交通事故に遭って最愛の妻を失い、自らも重傷。一時期は再起不能状態に陥ったにもかかわらず、見事に復活したというすごい経歴の持ち主だ。というだけあって、その表現はきわめて奥深い。一度聴いたら、おいそれと離れられない。そしてこの奥行きは、いまのこの時期にとても合う気がする。
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