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仙台の友人の消息

仙台の友人の話。
といっても、会ったことはないのだけれど。

交流は数年前、僕のブログに足跡を残してくれたことからはじまった。あとから聞いたら、僕が昔出した本の読者だったのだそうだ。ありがたや。

ともあれ、それがきっかけで、僕も彼のブログを見る習慣がついた。ほとんど文章がなく、アップされているのはほとんど顔写真ばかり。だから「自己顕示欲が強い奴だなぁ」と思っていたのだけど(笑)、その濃いめの顔を見ることが、いつしか日課になった(いや、ヘンな趣味はない)。

メールのやりとりをするようになり、二児の父親であることを知った。
今年初めて年賀状のやりとりをしたのだが、たしかにそこには四人家族が写っていた。彼ときれいな奥さんと、お兄ちゃんと妹。いい家族なんだろうなということが、幸せそうな表情から伝わってきた。

そして、手書きのメッセージが書いてあった。








いつも楽しくブログ見てます。そんで今年は会いたいっす








P1060025_2_convert_20110315230016.jpg




僕もぜひ会いたいと思っていたので、その日がくるのを楽しみにしていた。








そんな矢先の、東北関東大震災。
仙台市民である以上、被災した可能性は充分にあった。しかも嫌な推測を裏づけるかのように、ブログの更新がしばらく止まっていた。

気になってツイッターをたどっていったら、海外にいるらしいお姉さんからのメッセージも見つかった。やはり連絡がとれなくて、心配しているようだった。メッセージを残したが、返事がくることはなかった。そうでなくとも、テレビでは惨状ばかりが映し出されていたものだから、これはもう諦めるしかないのかなと思った。

僕は過去に、大切な友だちの死を体験している。某レコード会社のディレクターだ。明るく仕事もでき、死ぬ必要がひとつもない男だった。けれど彼は去った。そんな経験があったから、「また、同じパターンか」とため息が出た。もう完全に、彼は逝ったと思い込んでいた。つい数時間前まで。

さっき、iPhoneがバイブレーター音を響かせた。見てみたら、こんな一文が表示されていた。

印南さん!生きてます。電気が復旧してなくて携帯充電するのもやっとでした。みんな無事です!本当に生きてることに感謝です。今も電気も水も供給されていない人達のことを考えると泣けてきます。そちらは大丈夫ですか?

恥ずかしいんだけど見た瞬間、涙がどっとあふれてきた。声を出して泣いた。彼からの連絡がきっかけで、ずっとため込んでいたいろんな緊張が一気にほぐれたのかもしれない。




それにしても、まさかこんな再会をすることになるとは。尊敬してやまない昭和の中間小説作家、源氏鶏太の小説(題名失念)を思い出した。戦争で解散状態になっていた会社に、「おお、生きていたのか」と声をかけあいながら社員がぽつぽつと集まってくる場面だ。




僕らはいま、そんな状況に生きているのかもしれない。




そう、これは戦争だな。
ついさっきも、静岡で大きな地震があった。
今度はそっちか。
日本列島は、いったいどうなってるんだ?
いったい、どうなるんだ?








いや、でも負けない。
みんな、負けるな。
一緒に生きようぜ。
そして、いつか笑おう。
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No title

本当に良かったです。
わたしの福島に住む親せきも無事だとわかり、安心しました。
親しい友人のお祖母さんも行方不明で、探す手伝いをしていたのですが、
絶望的だった南三陸町の津波から体が不自由ながらも逃げ延びて
昨日やっと安否が確認でき、わたしも会ったことがないのに本当に涙がとまりませんでした。
奇跡としか思えない・・・!
これからはもっと一生懸命、丁寧に生きて行きたいと考える今日この頃です。

No title

「これからはもっと一生懸命、丁寧に生きて行きたい」
ホントにそうだよね。僕も同感です。
ただ、まだ終わっていないのだ。がんばろうぜ。
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