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印南敦史はちっとも大丈夫ではない

「印南さんは、もう大丈夫じゃないですか?」

 そんなことを、何人かの業界人にいわれたことがある。
 「印南程度のキャリア」があれば、現在はもとより将来的にも食うに困らないであろうという意味だ。
 しばらく本も出していないのだからおかしな話なのだが、人は過去にやってきたことでしか僕を評価してくれない。

 というか実際のところ、過去にやってきたことで儲けた経験もない。のだが、人はそういう目で見るものなのだ。十数年来、実感している。
 それが嫌だということではなく、現実なのだ。否定したってなにも変わらないし、受け入れる以外にない。
 だからきっと、彼らのなかでの僕は「好きなことだけをして、食うに困らず悩みもなく、ひたすら心地よく生きている人間」なのかもしれない。

 でもさ、考えてみてくださいよ。そんな人、いると思います?

 いや、いるところにはいるんだけどね(なんだよその展開?)。
 先日もあるラッパーとその話になったのだけど、現実的には働かなくても生きていけるような人たちが、この世界にもたくさん存在しているのだ。

 理不尽ですね。

 ただ、少なくとも僕は、残念ながらその部類では全然ない。それどころか、経済的にはとんでもない状況に立たされている。まぁいまの世のなか、同じような境遇にいる人はたくさんいらっしゃるのだだから、「俺、不幸! わかって!」なーんて訴える気もないのだけれど。
 ただ、それは事実。



 ちなみにこの世界、相手の顔色を伺いながらおべっかを使う人間がたくさんいる。信じられないかもしれないけれど、あなたが好きなあの人がそういうタイプであるという現実を、嫌というほど見てきた。

 僕はサラリーマン的な世界に溶け込めなくてこの世界でのフリーを目指したのだけれど、飛び込んでみたら、サラリーマンの人たちよりもサラリーマン的な人が多い世界だった。という書き方をするとサラリーマンの方々に失礼な印象を与えてしまうかもしれないが、そういう意味ではない。

 すごくステレオタイプな、「サラリーマン=歯車」みたいな図式があるじゃないですか。個人的には必ずしもそうではないと思っているし、実際、プライベートで知り合った多くのサラリーマンの人たちの方が、僕が見てきた業界人よりもずっと芯が通っていた。しかしそんな方々よりも、「業界人ヅラしてるくせに、自分に都合のいい人たちにだけおべっかを使っている人ら」がとても多いのだ。それが不快。

 自分の言葉で語っているふりをして、実は(社会的出世のために)他人の目を気にしている。

 だから僕はいつしか、業界人の馴れ合いみたいな場所は避けるようになっていた。そんなこともあり、業界的には“距離感のある奴”と見られているのかもしれない。

 だけど、それでも僕はそういう輩とは群れたくない。
 単純にきもちわるい。
 「気持ち悪い」のではなく、「きもちわるい」感じ(わかりにくいニュアンスですね)。
 というか、そもそも“群れる”という発想がわからない。

 なにかに期待して(というか、なにかに恐れて)業界人で群がってるよりも、(有名人であれ無名人であれ)なんとなく気の合いそうな人たちと「鳥もと」で乾杯してる方がずっと性に合ってる。



 だからこそ今後も、“業界的に(もみ手で)うまくやってく”ようなスタンスでいくことは僕には難しいのかもしれない。だからこそ今後も、ドカーンと儲けることは難しいのかもしれない。

 ただ残念ながら、これしかできないんだよね。
 経済的に楽にはなりたいけど(小さい子がいるし、もっのすごく切実!)、でもスタンスとしてはこれでいいとも思っているし。



 毎朝毎朝、不安感のなかで目がさめる。
 そんな状態が、2年近く続いている。
 毎朝毎朝、俺はそのうち発狂するのではないかと本気で考えている。

 けれど、それでも自分流にしか生きられないのだ。
 とか言ってるわりに、生き方がわからないしな。
 これが48歳の現実か。
 不器用でしょうよ。
 でも、否定のしようがない。

 そんな生き方が、果たして吉と出るか凶と出るか。
 凶にするものか!



 これまでこのブログでは、まじめなことは書かないつもりだった。
 なんだかそれって、かっこ悪い気がしてたから。

 でも、信頼している編集者の助言が響いたこともあり、バカネタ中心の「脱力的日常」とは別に、「印南敦史のギリギリ日記」というテーマを加えることにした。

 だから今後はこのテーマで、ちょこちょこエッセイを書いていこうと思っている。
 ここでは、本音しか書かないつもり。
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非公開コメント

1 ■珍しいですねこのトーン

こんにちわ。
確かにめずらしいですよねこんなトーン。

2 ■それが正しい!

 印南さんの生き方が好きです。
 孔子の『論語』に「益者三友、損者三友」という言葉があります。
 「益をもたらす友人は、正直な人、誠実な人、博識な人の三種類。損をもたらす友人は、誠のない人、へつらう人、口先だけの人の三種類」という意味ですが、おべっかを使って人にこびへつらう奴は漏れも大嫌いです。
 

3 ■無題

河野さん
お久しぶりです!
いやー、もう本音を出さないとやってらんなくってね(って発言はネガティヴか)。
ともあれ今後は、こういうことも書いていこうかと。

DJ BACKLAWさん
ありがとうございます。
その「おべっか系」には、DJ BACKLAWさんもご存知の「あいつ」とかもいます(あー書きてえ!)。

4 ■ご無沙汰してます

不器用にしか、生きられず、でも、生存報告も兼ねてるブログには、意地はって、元気な事しか書けず...(笑)のアタクシ。印南さんの本音をかいま見て、負けちゃいかんぞと思う次第です。音楽レビューや、ぎりぎり日記の新しい試み、注目してます♪いつか、音楽&お酒のある場所での再会、あるといいなぁ~(^^)
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